老化を知る
「食事」によるアンチエイジングとは何をどうすれば良いのか。
その前に知っておかなければならないのが「アンチエイジング」と対極にある「老化」についてです。
「老化」とは“加齢による身体の機能的な衰え”を指しますが、実はそのメカニズムについては、はっきりと解明できていません。
現在分かっている範囲では次に挙げる5つの説が有力な「老化」の原因とされています。
「活性酸素説」
体内に取り入れる酸素の中で、使われなかった一部の酸素が「活性酸素」となり、細胞を“酸化(サビ)”させます。
これによって細胞が正常な働きができなくなり、老化が進行するといわれています。
また細胞の酸化はDNA損傷の原因になるとも言われています。
「DNA損傷説」
DNAが活性酸素や紫外線などの影響で損傷し、修復前に細胞分裂してしまった場合、劣化した細胞の情報がそのまま受け継がれてしまいます。
その劣化・損傷した細胞の情報が蓄積された結果が老化につながるといわれています。
※活性酸素による細胞の酸化もDNA損傷の原因と考えられています。
「糖化説」
近年注目を集めている老化の原因とされているのが「糖化」です。
糖はタンパク質と結合する性質があり、これを「糖化現象」と呼んでいます。
いわゆる糖尿病の一歩手前の状態です。
「糖化」により皮膚のシワ・シミ・たるみなどの老化が進み、骨粗しょう症や生活習慣病などのリスクだけでなく、がんへの影響も懸念されている現象です。
「細胞時計説／体内時計説／遺伝子プログラム説」
細胞は細胞分裂をする際に遺伝情報を正しくコピーし受け渡しているのですが、分裂を繰り返すことで細胞は短くなり、
最終的に分裂をやめて自壊してしまいます。人体の活性に繋がるこの細胞分裂ができなくなることが老化のサインとされています。
「内分泌説」
「成長ホルモン」「メラトニン」「性ホルモン」などが年齢と比例して分泌量が低下することが老化を進行させる原因だといわれています。
以上が有力な5つの「老化」の原因とされているものです。
次の項目ではある食べ物とアンチエイジングの関係に迫っていきたいと思います。
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